2023年11月30日
プロジェクト紹介
まちのイメージ刷新を目指して「Brillia Tower 池袋」
区本庁舎と高層住宅の一体再開発という前例のない大規模プロジェクト。外観・共用空間のデザイン監修に世界的建築家・隈研吾氏を招聘するなど高いデザイン性に加え、環境性も追求しました。当社がこのプロジェクトに込めた想いについてご紹介します。
日本初の本庁舎一体型タワーマンション
Brillia Tower池袋は、廃校となった小学校跡地を含む住宅密集地において、100人を超える権利者の方々と、豊島区の再開発への想いがひとつとなり誕生した官民協業プロジェクトです。
最大の特長は、1~10階に豊島区役所、商業施設、オフィスを、そして11~49階に住宅を配した立体都市であり、日本初の本庁舎一体型タワーマンションであることです。
この前例のないプロジェクトを通じて目指したのは、「まちのイメージの刷新」でした。当時、「商業のまち、ビジネスのまち」というイメージが強かった池袋は、「住むまち」としてのイメージが弱く、周辺地域においても「池袋」という地名を冠したマンションは多くありませんでした。
しかし、実際には非常に交通利便性が高く、静かな公園もあり、住みやすい環境を有しています。そんな池袋にファミリー層やシニア層など多世代の方々に住んでいただける良質な住宅をつくることで、まちのイメージを新たにする起点になるのではないかと考えました。
「大きな樹」をイメージした、高いデザイン性と環境性能
外観、共用空間のデザインは、新国立競技場の設計でも知られる世界的建築家・隈研吾氏が監修しました。1本の「大きな樹」をイメージし、自然光や緑をモチーフに取り入れた高いデザイン性を実現するとともに、建物外周部には環境負荷を軽減する5種類のパネルを市松状に張り巡らせる「エコヴェール」を配置。「エコヴェール」には太陽光パネルも含まれ、発電された電力を建物内で活用しています。
さらに中・低層部の区本庁舎には、多様な樹木や草花が生い茂る屋上緑化「豊島の森」が整備されています。また貴重な生態系の回復を目標に、屋上から、8階・6階・4階のテラスを緑化し、豊島区の生態系を体感できる「豊島エコミューゼ」として整備することで、施設そのものが、自然を取り入れた快適で健やかなライフスタイル実践の場となり、健康・環境などに軸足をおいた生活の拠点として多様な自然と触れ合える憩いや学びの場となることを目指しました。
『Brillia』に込めた「洗練と安心」への揺るぎない自信
Brillia Tower池袋では、『Brillia』のブランドコンセプトである「洗練と安心」を高いレベルで実現しました。デザイン性に優れているのはもちろんのこと、防災面においても「官庁施設の総合耐震計画基準」でもっとも高い性能を示すⅠ類を満たした建物構造を採用しています。災害時にも非常用発電機が72時間使用できるなど、万全の安全性と安心を提供しています。
建物は竣工したら終わりというわけではありません。「できてよかった」と、住む人からも地域の人々からも思っていただけるものにしていく責任があります。そのため『Brillia』では、開発と販売と管理、これらを一貫して行っていく体制を整えています。
また、もうひとつ心がけているのが「新しいことへの挑戦」です。東京建物には「老舗」というイメージがあるかもしれませんが、質を追究するためには、新しいことへの挑戦が欠かせません。今後も時代の変化の中で、求められる豊かさを提供するべく、新たな挑戦を繰り返していきます。