2023年11月30日

プロジェクト紹介

中野を代表するランドマークに「中野セントラルパーク」

2012年に竣工した中野セントラルパークは、オフィスワーカーだけでなく、中野エリアで生活する人々に多様な価値を提供すべく、日々進化してきました。中野セントラルパークにおけるこれまでの取り組みや未来への想いについてご紹介します。

都市開発・ビル商業施設

広大な緑地空間を活かした大規模複合開発

中野セントラルパーク着工前
中野セントラルパーク竣工後

中野セントラルパークは、約16.8haの広大な再開発エリア「中野四季の都市」内に属した大規模複合開発です。中野四季の森公園を含む約3.0haの開放的な緑地空間を囲うように、オフィスを中心に商業・賃貸住宅・ホール・貸会議室等を集積しています。
オフィスとしては、サウス棟で1フロア1,500坪超と国内有数のメガプレートを備えています。

緑豊かなこの場所は、働く人々にはクリエイティブな発想が生まれる希少な都心のオフィス空間として、住まう人々には緑に囲まれたゆとりある空間として、訪れる人々にとっては家族や友人とくつろげる空間として、様々な価値を提供しています。

このエリアには明治期には陸軍関係の施設があり、戦後は警察大学校として利用されるなど、中野駅前にありながら地元住民には立ち入れない場所でした。
当社を含むコンソーシアムが土地を取得した時点では、全体街区の中央に公園ができること、隣接して教育機関や病院等ができることは決定しており、従来なら街区ごとに区切って開発を進めるのが一般的なところ、立地環境を活かし「中野四季の都市」エリアとして一体的につながる空間デザインとすべく、行政や周辺施設と協議を行い開発を進めました。
2012年に中野セントラルパークや中野四季の森公園が竣工。2013年、2014年には大学等の周辺施設も竣工し、オフィスワーカーと学生を合わせて人口が増加したことで地域の新たなにぎわい拠点となり、また地元住民の方々が日常的に楽しめる緑豊かで開放的な空間となりました。

地域のにぎわいを創出し、愛着を持ってもらえる場所に

中野という土地柄、開発当初からオフィスワーカーだけでなく地元にも受け入れていただきたいという強い想いがあり、幅広い方々に愛着を持っていただけるよう、エリアマネジメント活動に注力しています。公園側に配置されたパークアベニューには約100本のパラソルを設置することができ、平日・休日を問わず中野に新たなにぎわいや交流を創出しています。

取り組みのひとつとして、2013年から「夏祭り」を開催しています。これまでも周辺地域では町内ごとに小規模な催しがありましたが、オフィスワーカーはもちろん中野駅周辺の地域の方々にも楽しんでいただけるイベントを実施したいと考えて始めたものです。
また、2014年から開催している「ビアパーク」も毎年オフィスワーカーや周辺地域の方々でにぎわい、大盛況のイベントとなっています。パートナー企業と定期的に企画会議を行い、意見を出し合って実施しています。

竣工から10年以上。試行錯誤を重ねながら、イベント運営に関する経験が蓄積されてきました。だからこそ現在は、数ある企画の中から「オフィスワーカーや周辺地域の方々にとって本当に意義のあるイベントを実施しよう」という一歩進んだ考えで、開催・運営にあたっています。
子どもたちが遊ぶ姿と緑の中で働くオフィスワーカーが共存する様子は他の場所ではなかなか見ることができない風景です。地元の方々から愛され中野エリア一帯がにぎわうことが、他の地域からも「中野セントラルパークに足を運びたい」「中野セントラルパークで働いてみたい」と思っていただくことにつながっていくと考えます。

安心・安全で災害に強いまちづくり

中野セントラルパークは、武蔵野台地の高台かつ強固な地盤に位置している上、サウス棟では制震構造、イースト棟では免震構造を採用し、さらに非常用発電機・防災備蓄倉庫・防災井戸・マンホールトイレや災害時充電施設等、様々な防災設備を備えています。
また地域住民の方々に対しても、「中野四季の都市」エリアは広域避難場所として、周辺病院と協同して災害時の防災拠点機能を担っています。

運営面においても、実際の大規模災害を想定した消防訓練として、入居テナントと連携しオフィスフロアごとの分散避難や滞在型訓練を実施しています。こうした訓練の積み重ねや入居テナントと協働した取り組みが評価され、2016年には歩行困難者の非常用エレベーターによる避難認証を取得しました。災害が発生した際、消防が到着するまでに時間を要する場合には、ビルスタッフや入居テナントが非常用エレベーターを活用して迅速に避難誘導できる仕組みを構築しています。竣工後の物件での本認証取得は珍しいことであり、多くのオフィスワーカーが入居する施設の防災を考える上では、とても重要な取り組みです。

防災性の高さを評価されて入居を決めていただくケースも多くあります。防災性への期待の表れでもあるので、その期待に応えるべく常に問題意識を持って取り組んでおり、近年では非常時にカーシェアリング用の電気自動車バッテリーを活用する取り組みも実現しました。
当社だけでなく、入居テナントと一体になって高い防災意識を継続することで、ハード・ソフトの両面から安心・安全で災害に強いまちづくりに取り組んでいます。

竣工から10年超、さらなる発展を

これまで以上に大規模なイベント誘致やにぎわい創出が可能に

竣工から10年以上が経過し、中野セントラルパークでは様々な視点から新たな価値創出の取り組みを強化しています。

取り組みの一つとして、入居テナントが利用できる1階の「ガーデンラウンジ」を2022年に全面リニューアルしました。利用者により快適に過ごしてもらえるようレイアウトを変更したほか、屋外スペースを新たに整備する等、様々な工夫を施しましたが、それに加え什器等の素材にはサステナブルなものを採用しています。
またリユースポストを設置し回収した衣類を寄付する社会貢献につながる取り組みや、トイレの混雑緩和に寄与するIoTシステムの導入等、新たな取り組みを継続して実施しています。

さらに2023年4月には、当社を代表企業とする「中野セントラルパーク共同事業体」が中野四季の森公園の指定管理者に選定され、指定管理業務を開始しました。中野セントラルパークと中野四季の森公園を一体的に活用することで、これまで以上に大規模なイベント誘致やにぎわい創出が可能となり、より一層の地域活性に貢献していきます。

今後、中野エリアは駅周辺の再開発等によりさらに変化していきます。
中野セントラルパークがこれからも地域の活性化に貢献し、中野を代表するランドマークであり続けられるよう、地元の方々とも協力して歩みを進めていきます。

TOP