東京からリジェネラティブな世界を目指す「Regenerative City Tokyo」構想を発表 国際都市の新たなロールモデルとして、今後3年間で10以上の共創イノベーション創出

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東京建物株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 野村 均、以下「東京建物」)は、11月25日(月)に開催された“Regeneration”(リジェネレーション)をテーマとした国際カンファレンス「RegenerAction Japan 2024」において、「Regenerative City Tokyo」構想(以下「本構想」)を発表しましたので、お知らせします。
本構想は、2027年末までに、地球・社会・人々のウェルビーイングを向上させる共創イノベーションプロジェクトを、八重洲・日本橋・京橋(YNK※)エリアを中心に10以上創出することを目標としています。それらのプロジェクトを拡大・浸透させることで、2030年には、リジェネラティブな世界を実現するための最先端都市として、東京が、ロンドン、パリ、ニューヨークなどの国際都市の新しいロールモデルになることを目指します。
Regenerative City Tokyo公式サイト : https://regenerative-city.jp/
※ 八重洲(Yaesu)、日本橋(Nihonbashi)、京橋(Kyobashi)の頭文字をとったエリアの通称

RegenerAction Japan 2024フォトセッションの様子
RegenerAction Japan 2024フォトセッションの様子

「Regenerative City Tokyo」の実現に向けた具体的アクション

「Regenerative City Tokyo」実現のためには、多面的な視点から社会課題解決に取り組むことが必要です。Regenerationの概念を核としたイノベーションの実現に向け、東京建物では「教育」、「共創・オープンイノベーション」、「社会実装」、「情報発信」、「物理的な場づくり」の5つの領域での具体的アクションを実施しています。

1. 「教育」

課題や考え方を理解・認知することで、人々の行動変容を促すための取り組みとして、「教育」が重要と考え、リジェネレーションに関する教育プログラムを提供しています。
2023年から一般社団法人TOKYO FOOD INSTITUTE、FUTURE FOOD INSTITUTEと共同でリジェネレーションを体現する人材の教育・研修プログラム「RegenerActor」を開催。具体的な課題に対し、リジェネラティブな思想に基づく解決策のプロトタイプを提案する8回にわたるワークショッププログラムを行っています。民間企業のほか、官公庁など、所属組織の枠を超えた20代~30代の社会人が2年間で36名が参加しました。
・ 一般社団法人TOKYO FOOD INSTITUTE公式サイト : https://tokyofoodinstitute.jp/
・ FUTURE FOOD INSTITUTE公式サイト : https://futurefoodinstitute.org/ja/

2. 「共創・オープンイノベーション」

リジェネレーションに共感する人々が集まり、会話・共創し、そこから新しい価値を創ることで社会を動かすべく「共創・オープンイノベーション」の取り組みを実施しています。
2024年11月7日には、世界屈指の美食科学のアカデミアとして知られる「Basque Culinary Center(バスク・カリナリー・センター)」の次世代教育・事業共創プラットフォーム「Gastronomy Open Ecosystem(以下「GOe」)」と共同で、GOeとして初となる国際拠点「Gastronomy Innovation Campus Tokyo(以下「GIC Tokyo」)」を、東京駅至近の東京建物八重洲ビル内に開設しました。GIC Tokyoでは、食に対して全方位からアプローチするさまざまな教育プログラムを日本語・英語で提供するほか、3Dフードプリンターなど最先端の機器を備え、フードテックの実践をはじめとしたさまざまな切り口からシェフや食関連企業、研究者、スタートアップとの共創を生み、イノベーションを創出します。
・ 世界屈指の美食科学のアカデミア、初の国際拠点「Gastronomy Innovation Campus Tokyo」開設(2024年11月7日付リリース): https://tatemono.com/news/20241107.html
・ Gastronomy Innovation Campus Tokyo公式サイト : https://gictokyo.com/

3. 「社会実装」

共創・オープンイノベーションにより創出された新しい価値を、人々が日常的に体験することを可能とすべく、社会に実装する取り組みを実施しています。
社会実装の場として、2024年12月2日に東京建物八重洲ビル内にオープン予定のリジェネレーションをテーマにした社会実装拠点である「8go Café & Bar(エゴ カフェアンドバー)」のほか、社会課題の解決を目指す実証実験・社会実装の場である「Tokyo Food Lab」、エリアににぎわいを生み出すイノベーションスタジオである「Kitchen Studio SUIBA」などを展開。今後は東京駅前のYNKエリアを中心として、社会実装の場を拡大してまいります。
・8go Café & Bar公式サイト : https://8go8go8go.jp/
・TOKYO FOOD LAB公式サイト : https://www.tokyofoodlab.jp/
・KITCHEN STUDIO SUIBA公式サイト : https://sui-ba.com/

4. 「情報発信」

リジェネレーションに関する取り組みを国内外に認知してもらい、世界と日本を繋ぐことで、この動きを拡大・加速させていくべく、社会に向けた情報発信も強化しています。
国際カンファレンス「RegenerAction Japan」の開催により、世界的な潮流となりつつあるリジェネレーションの思想・取り組みを日本ならではの文脈から理解・実践し、世界に向けて発信すると同時に、参加者と共に未来に向けてのアクションを協議・策定し、次のアクションに繋げています。

・RegenerAction Japan公式サイト : https://regeneraction.jp/
・RegenerAction Japan 2023レポート前編 : https://tatemono.com/doforsustainability/dfs/post20.html
・RegenerAction Japan 2023レポート後編 : https://tatemono.com/doforsustainability/dfs/post21.html

5. 「物理的な場づくり」

リジェネレーションに関する取り組みを日常的に体験できる場として、2024年12月2日に東京建物八重洲ビル内・東京建物本社の足元に「Tokyo Living Lab」を開設します。「Tokyo Living Lab」は、「GIC Tokyo」と「8go Café & Bar」から構成され、リジェネラティブな社会に向け、多様なステークホルダーが集まり、会話・共創し、実際の生活環境やコミュニティを舞台にして、イノベーションの実証と社会実装を行う場であり、エコシステムを構築するハブとしての役割を担います。
・Tokyo Living Lab公式サイト : https://tokyoliving-lab.com/

東京建物が「Regeneration」に取り組む背景

東京建物は1896年の創業から八重洲に本社を構え、八重洲・日本橋・京橋(YNK)エリアにて、社会課題解決に繋がるまちづくりに取り組んでまいりました。さまざまな社会課題がある中で、八重洲・日本橋・京橋エリアの街の歴史を紐解いたとき、日本橋の魚河岸や京橋の大根河岸など、歴史的に食の中心地だったことや食が抱える社会課題の大きさから、食を切り口にした社会課題の解決に取り組むこととなりました。
その中で、食が気候変動や文化、社会の繋がり、人々の健康など、さまざまな要素に影響していることから、より大きな視点である「Regeneration」という考え方に出会いました。リジェネレーションとは、地球や社会、そして人々のウェルビーイングを同時に追求し、マルチステークホルダーに対して多元的な価値を創り続け、豊かな未来を創ることを指します。
2050年までに世界の人口の約70%が都市に集中するといわれていることから、人々が集中する都市を中心に、リジェネラティブな活動に取り組むべきだと考え、「Regenerative City Tokyo」構想を掲げました。既に多くの人が生活する大都市東京で、リジェネレーションの考えを導入した新しい都市の在り方を構築することができれば、ニューヨークやパリ・ロンドンなどの世界中の大都市でも同様のことが実現でき、リジェネラティブな世界が実現できるのではないかと考えます。

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