社長ごあいさつMessage from the President and CEO

社会にもお客様にも必要とされる企業グループを目指して

東京建物は、1896年(明治29年)に旧安田財閥の創始者・安田善次郎によって設立された日本で最も歴史ある不動産会社です。安田は、不動産取引がまだ十分に整備されていない時代に、すべての人が安心して不動産取引ができるようにと考え、「お客様第一の精神」と「進取の精神」という理念をもって当社を設立しました。この精神は、今も当社の事業活動の原点となっており、120年を経過した今も時代を超えて脈々と受け継がれています。

 日本企業が歩んできた歴史を振り返ると、戦後から高度成長期にかけては物資不足もあり物を作れば何でも売れる時代でした。しかし世の中が豊かになるにつれ、品質が良いものだけが選ばれるようになり、さらに現在では品質が良いことは当たり前で、お客様が求めるものにさらなる価値を提供することができなければ選んでいただけない時代になっています。企業としてもお客様からの信頼を得たうえで、さらに挑戦を続けていかなければ、生き残ることができなくなっており、「お客様第一の精神」と「進取の精神」という2つの理念はますます重要になっています。

 一方で、現在の日本経済に目を向けると、我が国は国際都市間競争の激化、少子高齢化社会の進展、中長期的な人口減少、価値観の多様化など、さまざまな変化に直面しています。私たち東京建物グループは、そのような時代であるからこそ、お客様や社会の目線に立って、真にお客様のためになること、そして社会が求めるものは何か、と考えることこそ、すべてのスタートラインではないかと考え、2015年(平成27年)2月に2019年(平成31年)を最終年度とする5年間の新中期経営計画を策定しました。

 本計画では「次も選ばれる東京建物グループへ ~革新的なグループシナジーで驚きの価値提供を~」をグループステイトメントとして掲げており、グループが有する多様な事業の有機的な協働でシナジー(相乗効果)を巻き起こし、ソフト・サービスの一層の強化を図ることで、"お客様が驚きを感じられる魅力あふれる価値"の提供を行うことを目指しています。ハードとしての使いやすさは勿論のこと、ソフト・サービスの追求によって、少子高齢化や価値観の多様化といった社会の変化に対応し課題解決に取り組むことは、社会にとって新たな価値となります。そして、国連サミットにおいて採択されたSDGs(持続可能な開発目標)における17の目標の一つである「住み続けられるまちづくりを」をはじめとしたさまざまな目標の実現にも大きく寄与するでしょう。

 私たち東京建物グループは、「信頼を未来へ」という企業理念をグループ社員全員で体現することで社会やお客様からの信頼を築き上げ、『社会の役に立つ、社会にもお客様にも必要とされる企業グループ』として成長してまいります。引き続きご支援・ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役 社長執行役員

野村 均

野村 均