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みんなが主役に
なれるまち?

Hareza池袋からはじまる「みんなが主役」のまちづくり)

What's Hareza Ikebukuro?

Hareza池袋って
どんなところ?

ちょっぴりおめかしして出かける特別な場所・非日常を体験できる場所を表す「ハレ」の場。多くの人が集まる場所・劇場を意味する「座」。この2つの意味をミックスして名づけられたのが「Hareza(ハレザ)」です。
サブカルチャーの拠点・池袋の特性を活かしながら、安全・安心かつ、人々を魅了する都市づくり「国際アート・カルチャー都市構想」のシンボルでもあります。
地上33階建のオフィス棟「Hareza Tower」、約1,250名の観客がミュージカルや歌舞伎などのハイカルチャーを鑑賞できる多目的ホールを備えたホール棟「東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)」、区民の多彩な自己表現を叶える「としま区民センター」、「中池袋公園」から構成され、公園を囲むように8つの劇場空間を配置。この非日常を体験できるHareza池袋から多様な文化を世界に発信しています。
ここでは、まち全体が舞台。みんなが主役になれるまちでAIさんが出会ったのは?
ご案内役は、Hareza池袋のエリアマネジメントを担当している東京建物ビルマネジメント第二部の遠藤祐也。

三沢 厚彦 Bird 2019-01B 2019年

Concept

多彩なカルチャーが交わる
劇場都市

遠藤

本日は池袋へようこそ。AIさん、このまちにはどんなイメージがありますか?

AIさん

映画館とか飲食店とかいろんなものが集まって、結構ごちゃっとしたイメージでした。でも久しぶりに訪れたらすごくおしゃれなまちになっていますね。

遠藤

池袋のある豊島区は「国際アート・カルチャー都市構想」を掲げているんです。池袋の特徴を活かしながら、アートとカルチャーの文脈から国際的な都市へと発展させよう、安全・安心なまちにしようという都市づくり構想です。それで私たちは池袋を『劇場都市』と呼んでいます。池袋をひとつの大きな舞台と捉えて、ここにくる人誰もが主役になれるようなまちです。

AIさん

誰もが主役に?じゃあ、私も?

遠藤

まさに、AIさんのような歌手や、ダンサーの方が活躍できる場所もあれば、デザイナー、アーティスト、役者からVTuberの方々まで、誰もが輝ける場所をつくっています。そんな劇場都市の中心地として、ここHareza池袋があるんです。

AIさん

すばらしいじゃないですか。

遠藤

Hareza池袋にはミュージカルや歌舞伎などの伝統芸能が上演される東京建物 Brillia HALLや映画館、ライブ劇場、配信型スタジオ、区⺠の方向けの多目的ホールまで大小さまざまな8つの劇場があります。いろいろな劇場に、いろいろな主役がいるんです。今日はいくつか巡っていきましょう。
劇場以外にも、このエリア内には10作品以上のアートが点在していて、芸術文化を空間にとけこませています。3棟の建物をつなぐコネクティングブリッジの壁面も約136mものアートなんですよ。

Hareza池袋の8つの劇場

コネクティングブリッジ

Hareza Tower、東京建物 Brillia HALL、としま区民センターをつなぐ連絡通路を設置し、エリア内の回遊性を高めています。壁面は造形作家・岡﨑乾二郎さんの作品「ミルチス・マヂョル / Mirsys Majol / Planetary Commune」(2019年)。躍動感あふれる都市と複雑に絡み合う文化をカラフルな帯状のアートワークで表現しています。なお、Hareza池袋に設置されているアートワークのうち9作品は公益財団法人彫刻の森芸術文化財団監修のもと設置されています。

Cooperation

近隣の企業や学校、
豊島区とも連携。
みんなでつくる池袋

AIさん

この大階段、レッドカーペットみたいですね。

遠藤

こちらはパークプラザといって、東京建物 Brillia HALLの入口空間になっています。国際アート・カルチャー都市のシンボルとしてふさわしいハレの場を表現していて、豊島区と一緒に考え、こだわりぬいた部分なんです。
Hareza池袋には豊島区の公園や区⺠センターも含まれていて、豊島区と一緒に官⺠連携でつくりあげています。 建物を建てるだけでなく、完成した後も地域の皆さんと協同して継続的なにぎわい創出や魅力向上に取り組んでいるんです。
こちらは「Hareza池袋エリアマネジメント協議会」に参加されている、アニメイトホールディングスの小山さんです。

AIさん

こんにちは!協議会って、どんなことをしているんですか?

小山
さん

地域の価値向上を目的としたにぎわいづくりや防災性の向上など、4つのテーマを持って活動しています。メンバーは事務局を務める東京建物さんと豊島区のほか、このエリアに関わる複数の企業によって構成されています。私は区民センターの隣に本店があるアニメイトから参加しているんですよ。

遠藤

東京建物などが設立した「一般社団法人Hareza池袋エリアマネジメント」では、豊島区から中池袋公園の指定管理業務を受託しています。公園の維持管理に加えて、にぎわいイベントの実施やカフェの運営などを行っています。

AIさん

「みんなが主役になれるまち」を盛り上げるために、まちの皆さんが一緒に頑張っているんですね。

小山
さん

近隣の企業・学校など多様な人たちと連携しながら、まち全体のにぎわいを生み出す取り組みについて議論を交わしています。たとえば、8月3日の「Harezaの日」には大きなイベントがありますし、音楽によるアニメのまちづくりとしてアニソンバンド活動の支援や、大学と連携してのワークショップ、消防署の協力による防災イベントなどにも協力しています。今年はこの大階段をランウェイにして学生さんのファッションショーも行われました。

AIさん

すてきですね。おふたりは絆が深そうですが、小山さんにとって東京建物はどんな存在ですか?

小山
さん

池袋ににぎわいを創出する仲間だと思っています。協議会にはさまざまな施設で仕事をしているプロフェッショナルが集まっていますので、それぞれの得意分野を活かしてすごいアイデアが出てくるんですよ。そういう多彩なアイデアをまとめて目標に向かって動いていると、学園祭をつくっているような、同級生の仲間みたいな雰囲気を感じますね。

Harezaの日

8月3日を「8(ハ)0(レ)3(ザ)の日」として周年イベント「Harezaの日 3rd Anniversary SUMMER FESTIVAL 2023」を開催。2023年は中池袋公園に設置された「Hare stage」を中心に、盆踊りとアニメソングを融合させた「アニソン盆踊り」や「アニソンライブ」などで大いに盛り上がりました。

Column

池袋のある「豊島区」ってどんなまち?

東京23区の西北部に位置しています。形は「ふくろうが羽を広げたかたち」に似ています。面積は13.01平方km。大きさは23区中18番目です。2014年に少子化や人口移動が原因で、都内で唯一「消滅可能性都市」と指摘されました。しかし「文化を基軸としたまちづくり」「高齢者にやさしいまちづくり」「子どもと女性にやさしいまちづくり」「さらに安全・安心なまちづくり」の4本柱のもと、持続発展都市を目指して取り組みを進め、2017年には「共働き子育てしやすい街」全国総合ランキング1位に輝くなど、逆境をはねのけて復活しました。

Delight

コスプレもアート。
公園が発信拠点に

遠藤

3棟の建物に合わせて道路のデザインも統一され、一体的な空間になっています。その前庭空間となる中池袋公園も劇場のひとつと捉え、みんなが主役になれるまちを演出しています。アート・カルチャースポットとして、アート展やバンドライブなど、多くのイベントにも活用されていますよ。この辺りはアニメ文化も根強く、コスプレイヤーの方もいらっしゃいます。

コノミさん

こんにちは、コノミアキラです。

AIさん

すてきな方がたくさんいますね!

コノミさん

コスプレが大好きな子たちがここで撮影を楽しんだり、交流を楽しんだりしています。池袋はコスプレの聖地といわれていて、世界中のコスプレイヤーたちが「池袋に遊びに行きたい!」というくらい居心地がいいまちなんですよ。アニメの専門店やライブハウスもありますし、コスプレイベントなどもよく開催されていて、自分たちが主役になれる場所がここにはたくさん存在しますから。

AIさん

私も挑戦してみたいな。

コノミさん

ぜひ!好きなものを好きと全身で表現できる方法がコスプレ。言葉や人種や文化が違っても、好きっていう気持ちでハグしあえます。自分を表現するのが苦手な子も、なりたい自分になって、どんどん輝けるようになります。

AIさん

このまちなら、普段からなりたい自分になれますね。

コノミさん

そうなんです。ハロウィンなど特定の日だけコスプレできるまちはありますけど、池袋では日々、幸せが積み重なっています。
じゃあ、さっそく猫耳から選んでくださいね。

中池袋公園

以前の砂地の舗装からフラットな石張り舗装にリニューアル。「Hareza池袋」の前庭として、また「アニメの聖地・池袋」の発信拠点として、さまざまなイベントに対応できるオープンスペースに生まれ変わりました。公園内にカフェスタンドも設置しており、人気アニメとコラボしたドリンクなどが楽しめます。

Column

未来型ライブ劇場「harevutai」を
AIさんが体感!

Hareza池袋の「harevutai(ハレヴタイ)」は、最新鋭の技術が詰まった未来型ライブ劇場。最新の音響・照明設備のほか、CGライブなどが実施可能な透過スクリーンや、 YouTubeなどの配信サイト向けライブ配信設備を常設しています。
「アーティストはいつも発表の場を探してるから、こういう自由なステージは貴重」とAIさん。harevutai 所属のVirtual Singer・mai.(マイ)と対面し、「こんにちは!」と手を振って交流を楽しんでいました。

Activation

地域全体が活性化する
回遊性の高いまち

AIさん

今日は楽しかった!池袋でのまちづくりで大事にしていることはなんですか?

遠藤

池袋に根付いているアート・カルチャー文脈を理解した上で、その一つひとつに寄り添いながら新たな文化発信を行うことを大事にしています。ここにいる人たちだけではなく、集まってくる人も含めてすべての人が池袋というひとつのステージに立っていると感じるようなまちづくりです。

AIさん

いろんな人が希望を叶えられるような?

遠藤

はい。池袋にはお子さま連れのファミリーや学生、オフィスワーカーなど幅広い年代の方々が訪れますし、そのみんなが楽しみ、憩い、輝き、そして自ら活躍する場となることを目指しているんです。学生が主役となって産学連携で池袋の課題解決を考える取り組みもあります。

AIさん

このまちに住みたくなりますね。今後、池袋をどのようにしていきたいですか?

遠藤

Hareza池袋ができて、池袋により多くの人が集まるきっかけはできたと思っています。ですが、人が集まることがゴールではなく、このエリアの周りをたくさんの人が回遊し、まちににぎわいがにじみだすことが重要だと思います。このまちの店舗をたくさん利用してほしいという想いから、Hareza池袋の中は飲食店舗を少なく設計しているんですよ。

AIさん

建物だけじゃないんですね。

遠藤

Hareza池袋を拠点にさまざまな文化発信を行うことにより、多くの人が集まる仕掛けをつくり、その結果として池袋全体が活気にあふれていくといいなと思います。そのためには、行政だけでなく、近隣の企業や学校など、まちに関わる人たちと手を取り合い連携していくことも欠かせません。
AIさんは実際に池袋のまちを巡って、どんな印象を持ちましたか?

AIさん

自分の夢や好きなことに取り組めて、たくさんの人たちがお互いのスペシャルな部分を受け入れ、協力しあって、未来のために新しいことにチャレンジしているまちだと思いました。こういう場所がもっといろいろなところにできたらいいのに。

遠藤

私にとっても、まちの未来を想うたくさんの仲間がいて、ベストを尽くして頑張りたいと思えるまちです。今日は一日ありがとうございました。

Hareza池袋

旧豊島区庁舎と豊島公会堂の跡地を活用し、隣接する文化施設を含めたエリアのにぎわいをつくる官民連携プロジェクト。2020年7月にグランドオープン。世界が注目するサブカルチャーの拠点・池袋の特性を活かしながら、安全・安心かつ、人々を魅了する都市づくり「国際アート・カルチャー都市構想」のシンボルとなっています。
なお、Hareza Towerのオフィスフロアでは照明や空調などの一次エネルギー消費量を約50%削減し、超高層複合用途ビルで第一号のZEB Ready認証(事務所用途の部分評価)を取得。地球温暖化対策にも貢献しています。

Hareza池袋

People

Hareza池袋で出会った人々

東京建物株式会社 ビルマネジメント第二部/
Hareza池袋エリアマネジメント協議会 事務局

遠藤 祐也

2020年のグランドオープン時よりHareza池袋の運営管理に従事。Hareza池袋エリアマネジメント協議会の事務局として、豊島区や近隣の企業・学校と連携しながら、まちのにぎわい創出や安全・安心なまちづくりを行い、エリアのブランド力向上に取り組んでいる。

アニメイトホールディングス 経営企画部 シニアディレクター/
Hareza池袋エリアマネジメント協議会

小山 幸男さん

池袋に本店を置くアニメイトの取締役 兼 アニメイトホールディングス 経営企画部 シニアディレクターを務める。Hareza池袋エリアマネジメント協議会の一員として、豊島区や近隣の企業・学校と連携しながら、まちのにぎわい創出や安全・安心なまちづくりに取り組んでいる。

コスプレイヤー

コノミ アキラさん

世界コスプレ技術検定協会代表理事。2007・2010年に「世界コスプレサミット」日本代表となるなど、コスプレ界のパイオニア的存在。海外の国際文化イベントに多数出演し、コスプレ大会などの審査員や講師も務める。歌手、声優、俳優、実業家としても活躍中。

※登場順に記載

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