椿 聡一郎
〔総合職〕
Tokyo Tatemono Asia Pte.Ltd.
2010年入社
※在籍部署はインタビュー当時の部署となりますので、
現在の部署とは異なる可能性があります。
海外事業に興味があると伝えた翌月には
シンガポールで働いていたそうですね
入社して最初の配属は、不動産の基礎調査を行い、土地・建物の経済価値を判定する不動産鑑定部でした。当初希望していた開発の仕事とは異なる部署でしたが、用地取得や再開発・建て替えなどにおける収益性に関する重要な知識を得ることができました。その後は、オフィスビルの管理を行うビルマネジメント部へ異動。ビルの価値を高めて収益の向上を目指す業務を経験することで、開発に対する自分なりのスタンスを明確にすることができました。色々な経験を経ることで、ビル開発にチャレンジしてみたいという気持ちがより強くなっていた矢先、海外事業に興味があるかどうか人事部に聞かれました。想像していなかった話でしたが、急速な経済成長を遂げる東南アジアという舞台で、スケールの大きな仕事に携われるチャンスだと直感し、「挑戦したい!」と決意しました。決意した翌月にはシンガポールで働いており、そのスピード感には驚きました。
海外勤務で、初めての開発業務。
苦労しながら取り組んでいるそうですね?
私が担当しているエリアは、シンガポールとインドネシア。特に注力しているのは、インドネシアの首都であり、約1000万人の人口を有するアジア屈指のメガシティ・ジャカルタです。現在の私の生活拠点はシンガポールなのですが、週に数回は飛行機に乗り込み、ジャカルタに出張しています。現地では、土地情報の取得からパートナー会社との折衝、建物設計、収支管理など、多岐にわたる業務を手がけています。これまで私は開発業務に携わった経験がなく、知識もノウハウもほとんど持っていないに等しい状態です。だからといって、受け身になっていては、海外事業の前進はありえません。とにかく行動しなければ何も始まらないという一心で、拙い英語を駆使しながら、一つひとつの仕事に対して必死に向き合い、貪欲に行動しながら、開発を進めていきました。
日本と異なる環境で、
苦労されることも多いそうですね?
現在東京建物アジア社として関与しているのは、ジャカルタ市内での高層マンションやオフィスビルの開発プロジェクトです。まだプレスリリース前なので詳細には言及できませんが、非常に興味深くやりがいのあるプロジェクトです。一方で、海外では予想できないことが次々と起こります。例えば、建築の許可がなかなか下りず、地元の行政との交渉に予想以上に時間を要したこともありました。さらに、同国内での政治がビジネスに与えるインパクトが日本よりはるかに大きいなど、日本との違いに驚かされることも多々あります。それに加えて、商慣習の違いから現地の設計会社やコンサルティング会社とのビジネスコミュニケーションに苦労したりと、仕事の難しさを日々実感しているところです。
少数精鋭のチームで、
海外の開発に挑まれているそうですね
私が所属する東京建物アジアは、現在6名の社員で構成された小さなチームです。その中で、一人ひとりに大きな裁量が与えられ、複数の国を股にかけて担当しています。東南アジア諸国は、近年、驚くほどのスピードで発展しており、都市開発のニーズが高まり続けています。だからこそ、私たちがアンテナを張り行動することは、これからの可能性の芽を見出す上で重要になってきます。現地に駐在するからこそ「見えること」「感じられること」をキャッチしていく肌感覚を大切に行動しています。
今、行動を共にする仲間とともに、海外での取り組みが新しい事業の柱となることを目指し、チャレンジする日々に、大変やりがいを感じています。
東京建物でどんな未来を
“自由”に描いていますか?
日本で開発経験のなかった自分が、海外で開発に携わることになるとは想像していませんでした。“自由”に挑戦できるというこの貴重なチャンスを生かし、しっかりと実績を打ち立てていきたいと思います。