自然との調和(生物多様性)
Harmony with Nature (Biodiversity)

方針・考え方・体制

不動産開発は地域の生態系サービスと密接に関係しています。このため、東京建物グループのデベロッパー事業においても、周辺の生態系に直接的または間接的に及ぼす影響を把握し、適切な配慮をすることが必要です。
東京建物グループは、「グループ環境方針」に基づき環境に配慮した事業活動を実施することで、持続可能な社会の実現に貢献しています。生物多様性に関しても、「グループ環境方針」の一つに「緑あふれる潤いのある街・暮らしの創造」を掲げており、緑が持つ力を最大限に活かし、生物多様性に配慮しつつ豊かで快適な環境を創出することを目的としています。開発する物件で緑地を設ける際は、地域に元々ある植物の植生や生物の分布を調査し、植えるべき樹種を選定しています。これらの取組みは、SEGESやABINCなど緑地の第三者認証制度を利用し、公平な第三者の視点で評価を受けています。

生物多様性に関連する第三者認証の例

SEGES「つくる緑」/「都市のオアシス」/ ABINC 認証

都市における新しい緑の創出

元々、緑地の少ないオフィス街で一定規模の緑地を設けるには、“緑地の保全”よりも“緑地の創出”が必要です。
東京駅周辺地区は巨大なビルが林立するオフィス街ですが、近くには皇居や海があり、多くの鳥類や昆虫類が生息する、生物多様性のある街でもあります。この生物多様性を保全するため、東京建物ではオフィス街で新しい緑を創出する取組みを進めています。

地域の原風景の保全

生物多様性を保全する観点からは、元々ある緑地はできるだけ保存するのが望ましいと言えます。土中に含まれる微生物や植物の種等を保存でき、地形による周辺環境との関係も引き継ぐことが期待できるからです。
2017年11月に竣工した「Brillia Towers 目黒」では、「駅前に森をつくる」というコンセプトのもと、敷地内に森の広場を整備し樹木約900本を植栽したほか、水路も設けています。近隣にある国立科学博物館附属自然教育園などと連携して、地域の生物多様性保全に貢献します。

「大手町の森(大手町タワー)」と「東京スクエアガーデン」における緑の創出

大手町の森

「大手町タワー」(東京都千代田区)では、約3,600㎡に及ぶ「大手町の森」をつくりました。“本物の森”というコンセプトのもと、気候風土が同じ関東圏域から樹木を集め、木々が根を張り健全に生育できる基盤を整備しました。整備にあたっては、「プレフォレスト」という手法を採用し、千葉県君津市の山林1,300㎡で約3年にわたり植物の生育状況や適切な管理方法などを検証してから本敷地に移植しました。「大手町の森」は、木々の蒸散作用や土壌の保水作用で都心のヒートアイランド現象緩和に貢献するだけでなく、皇居の緑地からつながる生態系ネットワークを形成し、生き物に快適な生息地を提供しています。
「東京スクエアガーデン」(東京都中央区)では、新たな環境配慮型の複合ビルとして、太陽光発電や高効率熱源機器等の導入や、約3,000㎡に及ぶ重層的緑化空間「京橋の丘」等の設置によりヒートアイランド対策に寄与する都心のクールスポットを形成しています。
「大手町の森」は第35回「緑の都市賞“国土交通大臣賞”」を、「東京スクエアガーデン」は第14回「屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール“国土交通大臣賞”」を受賞しました。また、両ビルともSEGES(社会・環境貢献緑地評価システム)の「都市のオアシス」に認定されています。